• Emi Igarashi / Editor

1/23/2021 ベートーベン弦楽四重奏 op 18 no. 1 カルテットの楽しみ


OP18 no.1 ヘ長調は随分以前に (1980年後半)米国で初めて弦楽四重奏を弾きだした頃、ジョインした(おばさま方の)グループが弾いていた曲で、それにまつわる思い出も多い.この曲をJAMULUS(ジャムラス)というオープンソースのソフトウェアーを使い現在インターネット上でこちらの音楽仲間とバーチュアルに弾いている.チェリストと編集者のヴァイオリニストはカリフォルニア州シリコンバレーに在住、もう一人のヴァイオリニストとヴィオリストは米国南部、ノース キャロライナ州に在住.残念ながら初めて弦楽四重奏を弾きだした当時に比べて決してよりうまく弾けるようになっている訳ではないけれど弦楽四重奏はアマチュア演奏家にとって最高のエンターテインメントであると思う.世界各国に違うレベルのアマチュア弦楽四重奏のグループが多数存在するのもそれが理由だと思う.よってレーパートリーが広ければ、世界のどこの国を訪問してもそれ相応のレベルのアマチュア演奏家、グループに連絡すれば弾けるというのも楽しい.


ベートーベンの弦楽四重奏曲全16曲は初期 (1794-1800頃)、中期 (1800-1815頃)、後期 (1816-1827頃) に夫々集中されて作曲されており、OP18 no.1 は1798年から1800年にかけて作曲され、1801年に出版された.16曲のうち、1-6曲はベートーベンが27-30歳頃、7-11曲は35-40歳頃、12-16曲はベートーベンの人生の最後の3年間で作曲された.コンサートやレコーディングでは、それぞれのピリオドによって独特の個性を表している初期、中期、後期の四重奏と便利上呼ばれるようになった.OP18 no.1 はno.1にはなっているが、ベートーベンが作曲した最初の弦楽四重奏曲ではなく、OP18 no.3ニ長調が最初の作品である.ベートーベンは出版の際、盟友のウィーンのヴァイオリニスと、シュパンツィッヒの勧めによりこのヘ長調を第1番に持ってきたといわれている.OP18 はフランツ・ヨーゼフ・フォン・ロプコヴィツ伯(1772-1816)に献呈され、初演も1800年頃と言われている.


初期の弦楽四重奏曲はまだハイドンが確立した形式に従ったものではあるが、ベートーベンが本格的に音楽家としての個性を確立し始めた時期の作品である.1800年にはベートーベンの最初の交響曲第1番ハ長調も作曲されている.


多くの弦楽四重奏団が演奏しレコーディングも多数ある中で編集者が選んだグループはブダペスト弦楽四重奏団が1952年にレコーディングしたもの.ウィキペディア Wikipediaの掲載によるとブタペスト弦楽四重奏団は「1917年にブダペスト歌劇場管弦楽団のメンバーによって結成され、メンバーの変遷を遂げながら1967年2月まで活動した.1938年からアメリカに定着して活動し、最終的なメンバーは全員ロシア人となり、ハンガリーおよびブダペストとは関係が無くなったが、名声を得たのはロシア人のヨーゼフ・ロイスマンが第1ヴァイオリンとなって以後である.19世紀からのロマン主義的な歌い回しを避け、活動当初は完膚なきまでの新即物主義的な解釈を行ったこと、第1ヴァイオリンの圧倒的優位を避け、各声部の平等主義を取ったことなどから、現代の弦楽四重奏演奏のスタイルに大きな影響を与えた.」


下記のレコーディングで聞けるようにブダペスト弦楽四重奏団はその純粋な音色が著明とされている.


Budapest String Quartet (レコーディング1952年)

https://www.youtube.com/watch?v=2SJq_MfN3lE&pbjreload=101