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執筆者の写真Kathy Price

3/28/2021 フィルム・レビュー 「“The Father” 父」

主演:アンソニー・ホプキンス、オリビア・コールマン、ルーファス・シーウェル

定格:PG-13

監督:フローリアン・ゼレール

作家:クリストファー・ハンプトン(映画脚本)、フローリアン・ゼレール(演劇脚本)


アンソニー・ホプキンスは認知症に苦しんでいる男性を演じており、オリビア・コールマンは悲痛感に溢れ、父親の看護をする娘を演じている.受賞歴のある同名のこのフランスの演劇は、映画の監督でもあるフローリアン・ゼレールによって映画化された.


確かに、認知症は、愛する人が加齢していく過程で起きる、多くの家族が直面する悲劇だ.しかし、「“The Father” 父」の面白いところは、一方的ではなく、この恐ろしい体験をしている「本人」と、看護をしている「家族」両者にとって、認知症がどれほど恐ろしい病気かを示しているところにある.

映画は、父親の視点と、父親が直面している同じ出来事を娘がどのように反応しているかを描いた、娘の視点とを、交互に切り替えなが進行する.この恐ろしい病気を患う「本人」とその介護をする「家族」の難しさを教える映画だと思う.


ホプキンスとコールマンは両者とも、我々の時代の世界的に偉大な俳優であり、この悲劇的でありながら心に響く物語を非常に正当に上手く(うまく)演じている.


その熱演が報われ、ホプキンスとコールマンは、監督フローリアン・ゼレール、映画「“The Father” 父」と共に、2021年のアカデミー賞にノミネートされている. アカデミー賞受賞に値する映画、役者、監督であると思う.


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