脚本・監督:フィル・グラブスキー
ドキュメンタリー
所要時間:2時間19分
この2009年のドキュメンタリーは、次の言葉で始まる.
「私たちが人類について10の素晴らしいことを選ばなければならなかったら、おそらく間違いなくその中にベートーヴェンの作品が入っているであろう」
フィル・グラブスキーは、エマニュエル・アックス、エレーヌ・グリモー、ルイ・ラングレ、ロジャー・ノリントンなどの指揮者、パフォーマー、音楽史家のコメントも合わせて、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの人生とベートーヴェンが作曲した音楽を、このドキュメンタリーで紹介する.
ベートーヴェンの名前が「フォン」ではなく「ヴァン」である理由など、ベートーヴェンに関する興味ある詳細も含まれている.ベートーヴェンがナポレオンに献呈するはずのエロイカ交響曲が(ナポレオンが皇帝として戴冠されたことを知り絶望し)ナポレオンへの献呈ををどのように掻き出したかを示す、エロイカ交響曲の実際のマニュスクリプトも登場する.
ドキュメンタリーを通して、ベートーヴェンが住んでいた家々、彼が愛した女性達、ベートーヴェンの難聴が彼の生涯を通じてどれほど彼に「うつ病」の発作を引き起こさせたかも語られている.
このドキュメンタリーは第9交響曲の素晴らしい演奏で終わる.第九はベートーヴェンがこれまでに生きた最高の芸術家の生涯を祝う完璧な結論であると思う.
https://www.youtube.com/watch?v=dAkWBMdoBrQ
https://www.youtube.com/watch?v=UtA7m3viB70
Comments