Emi Igarashi / Editor
1/20/2021 Burton-Hill 著書 "Year of Wonder" について

本ブロッグで頻繁に参照されているBurton-Hill 著「Year of Wonder」はクラシック音楽愛好家ではない多くの若い読者によって「一年を通して啓発されまたクラッシク音楽を楽しめる本だ」 との結構高い評価を受けている.
著者のBurton-HillはバイオリニストでもありBBCラジオのパーソナリティでもあり、著者が一年を通して、インスピレーションあふれる一日一曲を選曲し、素人向けに解説するクラシック音楽入門書である.
「クラシック音楽は、退屈で、解らない」あるいは高齢者ファンが絶対的に多いこともあって「瀕死のアートフォーム」だとも言われている、その「退屈で解らない」クラシック音楽に対する評判を覆す試みをBurton-Hillがこの本でしている.彼女自身、受賞歴のある作家、放送局のアナウンサー、バイオリニストであり、クラッシック音楽の芸術形式への深い造詣と、その多様な音楽の「美」への情熱を持っている.その知識、情熱を「Year of Wonder」を通して読者と共有したいというのが彼女の願望で「クラシック音楽を楽しむための唯一の要件は、開かれた耳と開かれた心です」と説いている.
「Year of Wonder」はバッハ、ベートーベン、モーツァルト、プッチーニからガーシュウィン、クララ シューマン、フィリップ グラス、デューク エリングトン、そしてその他の一般的には見過ごされがちな音楽家、作品を含み、幅広いジャンル、時代に渡る音楽の宝庫の中から一日一曲が読者に紹介されている.

慎重に選ばれ、巧みに研究された「Year of Wonder」は「音楽の楽しみを」教えくれると一冊であると思う.
Year of Wonder (コピー)
https://www.google.com/books/edition/YEAR_OF_WONDER_Classical_Music_for_Every/WS43DwAAQBAJ?hl=en&gbpv=1&printsec=frontcover
Year of Wonder (オーディオ)
https://www.audiobooks.com/book/stream/345344