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  • 執筆者の写真Takeaki Iida

1/18/2022 楽器演奏とキネマの会の道半ば ~退職後に始めた趣味の世界~(part 1 of 2)

サックスとの出会い

約20年前にビジネスマンとしての会社生活を終える頃から楽器(サックス)演奏を始め、暫くして仲間を募って演奏グループとして「宝塚マスターズ・アンサンブル(愛称:TMA)」を立ち上げ、主として高齢者施設でのボランティアで当初は月に1~2回演奏しました.同じ時期に映画と音楽を楽しむ会として「宝塚キネマと音楽を楽しむ会」(通称:キネマの会)をほぼ毎月開催し、こちらはこれまでに220回を重ね、合計350本程度の名画の鑑賞と、時にはゲスト演奏者を招いての演奏を楽しむ会を続けてきました.


サックスとの出会いは20数年前に楽器教室での体験レッスンを始めた時からで、生来の音楽好きであったとはいえ、特別にサックスが好きだったわけではありません.しかし奇妙な事に、1961年に当時は大手の繊維会社に就職して初めて赴任した大阪府南部の工場で、6カ月の経理実習をしていた間、女子バレーボール・チームのマネジャー(実際はボール拾いや声掛けと対外遠征試合の同行)を課長から命ぜられてやっていました.6か月後に兵庫県の工場へ転勤するのですが、その際にバレーボール・チームから餞別にもらった物が、何とジャズ・サックス奏者の大御所ソニー・ロリンズ演奏の1枚のレコードでした.

それから数十年後に私がサックスを吹き始めた頃に、ずぶの素人女子高校生たちが吹奏楽を始めて全国優勝まで上り詰めるという痛快な映画「スイング・ガールズ」が大ヒットしました.この映画のモデルとなった高校は諸説ありましたが、その内の一つ長野県のある高校の指導部の先生にアポを取り、同校を訪問し映画撮影までの秘話をお聞きました. 

当時のレコードジャケット⇒

 

訪問した長野県のある高校の映画「スイングガールズ」関連展示物


「映画・ミュージカル・楽器演奏 ~感動が生き方を変える~」ミニ演奏会開催


思い起こせば、2006年に「映画・ミュージカル・楽器演奏 ~感動が生き方を変える~」というタイトルで、現在の自宅のある兵庫県宝塚市の「ソリオ・ホール」で市民を対象に全4回の講演とミニ演奏の会を開催したのが、その後の私の活動の端緒であったと思います.


元来音楽好きだった私はサックスに出会ってからは、勿論上手に吹きたいとは思っていましたが、それよりも好きな曲をどんどん吹きたいという思いが先に立ち、映画音楽、ミュージカル、クラシック、スタンダード、カンツオ―ネ、ジャズっぽい曲、演歌、童謡などレパートリーは急増しました.近年は楽譜はあまり出回ってない往年の名画の音楽(例えば「パリの屋根の下」「めぐり逢い」など)を、講師の先生にCDを聴いて頂き、音符を起こして頂いて(いわゆる採譜)サックスで吹くといった方法でも曲数はより増えました.


サックスは19世紀中ごろにベルギーのアドルフ・サックス氏が発明した楽器で、2014年がアドルフ・サックス生誕200年に当たり、世界各地でイベントが開催されました.私は運よくその年にオランダとベルギーに2週間家族旅行で行く機会があり、アドルフの生誕地ベルギーのディナン(Dinant)市まで足を延ばし、ムーズ川に架かる長い橋の全欄干にカラフルな楽器サックスを飾り付けているという、極めて特異な景色を見る事も出来ました. 


   ムーズ川に架かる長い橋の欄干(ディナン市)      アドルフ・サックス・ミュージアム前


「宝塚マスターズ・アンサンブル」などでサックスを吹く場所は高齢者施設でのボランティア演奏が中心ですが、他に演奏した思い出の場所では、「宝塚文化創造館(旧宝塚音楽学校校舎)」のオープニング、兵庫県篠山市のビレッジ、宝塚西谷の森公園、奈良市、大和郡山市、守口市、枚方市、西宮浜、吹田市千里、大阪市の堂島、梅田ハービスENT、天満橋、新大阪や横浜市港北区日吉、東京都港区三田、N.Y.州のシラキュース市、ミズリー州セントルイス市などで、さすがに最近は宝塚市内が活動の主たる場所に落ち着きました.                                               


    結成当時のTMAメンバー      ピアノとサックスの二重奏風景

                    オープン当時の「宝塚文化創造館」       


「宝塚キネマと音楽を楽しむ会」


「宝塚キネマと音楽を楽しむ会」は、当初は会場として宝塚市内の2つの公民館を使って映画の上映やゲスト演奏者の演奏をしていましたが、映画上映のための機材(プロジェクター、DVDプレーヤー、音声再生機、コード類他)を自宅から大型の旅行用スーツケースに入れて、電車を乗り継いで運び、現場で組み立て、終了後に片づけて自宅へ戻す迄の作業と更に公民館の部屋取りも行い、その上に上映作品の選定と来場者へのプログラム作成など、相当に好きでもなければ出来ないことをやってきました.数年前から会場を自宅マンションの「集会室」を借りることに変更したので時間的な負担は半減しました.映画上映や演奏が終わると会員同士の親睦を目的に公民館の日本間や居酒屋で乾杯をするのも楽しみで、また春秋には自宅近くの山小屋風の宿を借りて、映画及び音楽仲間と美味な神戸牛でのすき焼きパーティを開いてきました.

                 「宝塚キネマと音楽を楽しむ会」の仲間たち


                  山小屋風の宿でのランチ・パーティー風景


筆者後記:


本稿は5~6年前に以前に勤めていた企業のOB会の季刊誌に投稿した文章を現在の自己の状態に照らして一部表現を改めたもので、修正しても直、冗長な表現であったり、分かりにくい部分が多いと思いますが、オリジナリティを損なわない程度に留めたので、その点をご理解いただきたくお願いする次第です.’Part2’ 私の「クラシック映画論も宜しければご笑読ください.        




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