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  • 執筆者の写真Makiko Border

2/24/2021 WCPE クラシック・ステーション


今回はクラッシック音楽ばかりを一日24時間、コマーシャルなしで提供してくれているラジオ局、WCPE(https://theclassicalstation.org/)をご紹介したい.


WCPEはノースカロライナ州の州都、ローリーエリアに拠点を置き、この40年以上、リスナーからの寄付、そして少人数のスタッフとボランティア・アナウンサー(また200名近くのボランティア)によって運営を保ち続けている.クラッシック音楽専門のラジオ局というのはもはや稀の時代になってしまった.よって大変貴重でもある.インターネットの恩恵もあり、WCPEのファンは地元ノース・カロライナに限られず、今や世界中に存在するという.

ノース・カロライナに越してきた2006年より、私達も文字どおり朝起きてから夜寝るまで、日々WCPEのお世話になっている.数えきれないほど豊富なレパートリー、また質の高い録音が途切れることなくバックグラウンドとして聴ける、WCPEなしでは叶わない贅沢.WCPEファンがたくさんいるからこそ、企業や政府、教育機関などのスポンサーがなくとも、一日24時間、週7日クラッシック音楽三昧、という独立独歩のポリシーが守られ続けている.


局の運営資金の多くは春と秋の年に二度、一週間ずつ行われる募金活動により得られ、sustaining member(維持会員)になるリスナーも多いようだ.


プログラムは曜日と時間帯によって色々なテーマがあり、テーマ、時間によってアナウンサーが交代する.例えば朝の早い枠は「Rise and Shine」というプログラムで、明るく爽やか目なレパートリーが多く、木曜の夜は「解説付きオペラ」、そして日曜の朝は「sacred music」といった具合だ.


アナウンサーの声と、音楽のチョイスで一日の時間の流れを感じたり、家から離れた場所で運転している際にふとした拍子でWCPEを見つけ、耳慣れたアナウンサーの声にホッとしたり、WCPEが生活の一部になっている.去年は夜間の聴視者が増加したそうだ.眠れない夜、和みたいとき、元気をもらいたいとき、WCPEはいつもそこにいてくれる.


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